『自然と動物と人が共生できる循環型里山作り』
Wasserの森が循環型里山の成功モデルになり、
全国に模倣モデルが生まれ、環境保全に役立つことを願っています。
友人に案内されて初めてこの地を訪れました。
その土地は、浅間山を背に田園風景が見渡せる小高 い丘、周囲は小川が流れる豊かな森でした。
5000坪もの広さがあり、既存の建物は荒廃し、所有するには手に余る物件だと迷いました。
ただの見学のつもりが、何度か見に行くたび、この土地の素晴らしい多様性に魅かれていきました。
自然豊かな多様性に富む5000坪の土地を購入することを決め、循環型里山作り構想をスタートしました。そこで先ず最初に行ったことは、この地をどうしたいかを明確にすることです。
そこで、信頼できる「ガーデン&ファニチャーズ」の長谷川さんに総合プロデュースをお願いしました。長谷川さんは建築デザインのみならず、里山構想も手掛ける達人です。
Wasserの森のビジョンを長谷川さんにお話しし、それをまとめて誰もが一目でわかる絵に描いてくださいました。
長谷川さんが中心になり森の開発は始まりました。
森の中を散策することはできますが、道がなかったので車は通れませんでした。
そこで、ユンボの達人である簾田さんが道なき森に道を作ってくださいました。(右写真)
テニスコートの下に敷いてあった砂利を土台に敷き、さらに土を敷き固め道を作りました。
元テニスコートだった場所を堆肥作りの実験場にするため、重機を使って土を掘りました。
下に敷き詰められていた砂利を取り除き、実験用の穴を8個掘りました。
この中に堆肥と土を入れて様々な状況で土壌菌研究を行います。
森の木を伐採して様々な用途に活用しました。
長谷川さんのご友人で木工の達人でもある渡辺先生が、木を伐採して、あらゆる方法で有効活用してくださいました。
飼育馬の「お米ちゃん」がWasserの森に来て、馬糞を活用した堆肥作りがスタートしました。
お米ちゃんは、生えている草を美味しそうに食べてくれました。
Wasserの木工に関することをお任せしている渡辺先生が、元テニス観覧席を馬房に改装してくださいました。
Wasserの森には10種類以上の薬草が自生しています。
その葉を独自の技法でお茶に加工して「森の恵み茶®」としてネット販売を始めました。
新芽だけを摘み取る ⇒ 洗浄 ⇒ 自然乾燥 ⇒ 低温ロースト ⇒ パック詰め
土壌菌の発酵熱を利用して、冬でも40℃~60℃を保つ自然エネルギー発熱機を開発しました。
既存のプール室を温室にする試みをスタート。
Wasserの土は生きた土! 冬でも0℃以下になりません。
苺は99.8%が水耕栽培されています。
苺の年間農薬散布回数の平均は52回!
Wasserの土で無農薬栽培を試行中です。
さらにそれをポットで栽培することで日当たりの良い場所に移動することも可能。
前代未聞の栽培方法に挑戦中です!
長い間使われていなかったため、既存の施設(母屋)もだいぶ傷んでいました。
宿泊も可能な施設へとリノベーションし、外観も内装もきれいになりました。
大きな窓ガラスで囲まれ日当たりの良い室内からは、森の景色を望むことができます。
これからも Wasserの森の歩みを紹介していきます。