伐採木をウッドフェンスに再利用
Wasserの森の道路との境界は、長い年月ワイヤーフェンスで囲われていました。
その内側にはイチイの木と白馬酔木が植っていましたが、背丈の伸びたイチイが高圧電線に接触する恐れがあり、2025年10月、中部電力さんのご依頼で伐採が行われることになりました。
当初は「電線から50cm下で切り揃える」予定でしたが、イチイは先端を切ると立ち枯れてしまうことが分り、"一本の命も無駄にしない" という方向で、自然素材のウッドフェンスへ再生する計画に変更しました。
中部電力さん、伐採業者の松澤商会さん、しいある倶楽部の鈴木さん、里山サロンの皆様・・・
本当に多くの方々のご協力で実現できました。
ウッドフェンス作りの流れ
1.50年前のワイヤーフェンスを除去
2.長年積もった腐葉土を整理し、伐採の下準備
3.伐採当日は、松澤商会の皆様が迅速に作業していただきました。
※枝打ちし粉砕した木材チップは堆肥に適しているためそのまま堆肥場に運んでいただきました。






4.イチイの根を残し、高さ150cmで切り揃えてフェンスの支柱に再利用
5.里山サロンの皆さんで、切り揃えた支柱に先端の幹を結えて、横棒として組み上げる作業を実施
・根を残して切り揃えた幹に、伐採した幹をドリルでねじ止めし、結束バンドでしっかり固定。
・支柱に横棒を2本ずつ渡していく作業を、みんなで協力しながら進めました。
電線の影響を受けないイチイの木は、そのまま自然の支柱として利用。
支柱がない場所には、先を尖らせた白木に茶色のペンキを塗って埋め込み、即席の支柱に。
今回は5才の子どもたちがペンキ塗りに大活躍!楽しそうに机まで塗ってくれました。
そして、10月15日に枝をチップにして山積みにしておいたものは、
わずか10日で発酵が進み、かき分けると湯気が立ち昇るほどに。
このチップもまた、Wasserの森の土へと循環していきます。
イチイの木は全て無駄なく再利用
今回は、イチイの木を伐採するのではなく、あらゆる方法で再利用することができました。
◆ 幹(根本) → 根を残し、高さ150cmで切り揃えて支柱に
◆ 先端の細い幹 → フェンスの横棒として利用
◆ 先端の太い幹 → 丸太にして薪へ
◆ 枝 → チップに加工した堆肥へ
一本の木が、再び森の一部としてそれぞれ新しい役目を担ってくれました。
白と赤の馬酔木(アセビ)の並木づくりへ
フェンスの内側には、イチイの木と白馬酔木が植わっていました。
しいある倶楽部の鈴木さんが、既存の白馬酔木の間に赤馬酔木の苗木を数十本植えてくださいました。
数年後にはウッドフェンス沿いに、白と赤の馬酔木が交互に並ぶ美しい並木道が生まれることでしょう。

